1970年代初頭、グラムロックの先陣を切って、T・レックスが我が国のメディアに頻繁に登場するようになった。僕が彼らの曲を最初に耳にしたのは深夜放送のラジオ番組だったが、後にテレビの音楽番組でも紹介されるようになり、T・レックスの認知度は高まって行った。同時期ロッド・スチュワート率いるフェイセズが頭角を現わしているのだが、ラジオ番組で聴けたのは「ガソリン・アレイ」ぐらいで、この曲もカバーした浅川マキの方がよくかかっていたものだ。
 1972年、T・レックスはアルバム「スライダー」を発表。シングル・カットされた「メタル・グゥルー」は全英1位となる。この曲は我が国でも人気があって、ラジオの音楽番組の常連となっていた。僕にとっては、南沙織の「純潔」と並んで1972年を代表する曲だ。だが今になって思うのは、当時に今と同じ情報技術があって、T・レックスとフェイセズをリアル・タイムで聴くことができたら、果たして「メタル・グゥルー」は思い出の1曲になっていたかどうか分からない。ところでマーク・ボランと我が国のスーパーヒール俳優・菅貫太郎はよく似ている。お互い交通事故でこの世を去ったことまで・・・・。合掌。
マークボラン

菅貫太郎