前法務大臣が夫婦で逮捕されるなんて、ほんとお粗末な世の中になってしまったと思うが、それはそれとして、ここ数年、芸能人が政治家と同じレベルのモラルを要求されているように感じることがある。良いことか悪いことかは別として、高度経済成長期の芸能界を知っている者としては時に奇異に感じる。渡部建や東出昌大の浮気に対する物凄いバッシングは「?」なのだ。彼らは私的・個人的な出来事が暴露された訳で、軽率な行動でバイ菌を撒き散らした可能性のある石田純一のような社会悪とは明らかに違う。いつからこうなったのか定かではないが、僕らが若かった頃は、芸能界は別世界だった。1967年に当時人気ナンバーワンだったスパイダースの主演映画「ゴーゴー・向う見ず作戦」で、柳家金語楼扮する成金親父は自宅に本妻と妾が両方住んでいて、それがあたかも成功者として描かれている。今の世代の人たちから見ればおそらく狂っているように映るかも知れないが、ある種、狂っているところが当時の芸能界だった。女遊びは芸の肥やしなどと言って憚らない芸能人たちが大勢いて、女道楽が男の器量みたいに取り沙汰されていたものだ。そう言えば、「女道楽」などという言葉は死語になってしまったな。僕の妻も同じ時代を生きてきたので、渡部や東出らを可哀そうだと擁護する。まあ彼女の場合はイケメンに超アマだからかも知れないが。

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