先日「きみが心に棲みついた」の原作者が天童きりんさんであることを、お世話になっている経営者の方からお聞きした。ドラマそのものも観る機会が無かったが、観ていたとしても原作者までチエックしなかっただろう。その経営者の方と天道さんとは古い友人同士で、僕もその経営者の方を通じて天道さんと知り合った。もう10年以上前のことだ。天道さんとは直接お話もしたし、メールを通じて小説を書く時の相談に乗って貰ったこともあった。その時の天道さんは、ご自身が描きたい内容であっても出版社の編集者によって意図的に変えさせられることもあると仰っていた。でも天道さんは優しくてもメンタルの強い方だったから、くじけず頑張ってこられたのだろう。彼女の成功が僕はとても嬉しい。

自らの方向性を他者によって歪められることは、感受性の強い人には耐えられない事に違いない。ふとそんな事を考えたら、トッポがタイガースを脱退した時のことを思い出した。「風は知らない」はトッポがタイガース在籍の最後の曲だ。この曲を聴くと1969年の春が蘇ってくる。