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 梶原一騎原作:ながやす巧作画の「愛と誠」は、誰もが羨むセレブで優等生の美少女・早乙女愛と極貧の不良少年・大賀誠とのラブ・ストーリーで、1973年から76年まで3年半に亘り週刊少年マガジンに連載された。

 物語は早乙女愛が初恋の相手・大賀誠を追いかけ回す展開で、その追いかけ回し方が凄い。これが小説だと、最初は「ええ加減にせえ!」と言いたくなる早乙女愛のウザイ行動が、次第にストーカーのように不気味にさえ感じてきて、途中で読むのを止めるはずなのだが、天才ながやす先生の描くタッチが絶妙で、思わず彼女に同情してしまうから不思議だ。

 で、何故「森友学園」なのかというと、この物語のクライマックスともなる事件が「国有地払い下げ事件」なのだ。この事件が発覚して早乙女愛のお父さまは刑事被告人となり、それまで頑なに愛を拒否し続けていた大賀誠が、彼女を護る頼もしいナイトに変わるのである。

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 ところでこの大賀誠はとにかく女子にもてる。早乙女愛のようなセレブな優等生からスケバン・グループのガム子、番長の高原由紀、そしてハーフのお姐ちゃんまでオール・ラウンダーなのだ。しかも相手が一方的にのぼせ上っているという構図に描かれている。梶原先生は〝不良〟は女子にもてることをアピールしたかった訳ではないだろうが、そのスジの方が書かれた自叙伝などを読むと、必ずと言っていいほど「俺は女にもてる」と力説されているのが面白い。

 「愛と誠」がブームを呼び始めた頃、僕は大学生になったばかりだったが、この作品は女子にも人気があった。僕の周りの女子たちは大賀誠より岩清水弘の方が・・・・、というよりも彼女たちのヒーローは大賀誠ではなく岩清水弘だった。

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