初代ジャニーズを初めてテレビで見たのは小学校4年生の時だった。当時の僕はビートルズの「抱きしめたい」をカバーしていたスリー・ファンキーズのファンで、優等生を絵に描いたようなNHK推薦のジャニーズはちょっと苦手だった。スパイダースがブレイクした時、ムッシュが「僕たちのライバルはジャニーズ」と言っていたが、当時の僕の眼にはスパイダースの方が断然カッコ良く映った。その後もフォーリーブスや郷ひろみ、ジャニーズジュニアなど、ジャニーズ事務所のアイドルはみんな何処となく似たような雰囲気があって十把一絡げにしか映らなかったが、そんなジャニーズ事務所に対する僕の印象を大きく変えたのが田原俊彦だった。ジャニーズ事務所のアイドルは「歌って踊ってバク転が出来る」のが売りだったが、フォーリーブスや郷ひろみなどは「歌って、踊る」、すなわち「歌う」ことと「踊る」ことがセパレートになっていた。だが田原俊彦は「踊りながら歌う」、すなわち歌の間中休みなく踊り続け、最後にバク転で決める。従来のアイドルが出来なかったパフォーマンスを彼はやった。そんなトシちゃんを見てからジャニーズ事務所のアイドルに興味を持つようになった。昨年トマ・ピケティの「21世紀の資本」が話題になったが、僕は人から「資本」の概念や「資本主義」に関する質問を受けた時、決まってジャニーズ事務所を引き合いに出すことにしている。そうすると質問した人たちはみんな理解してくれる。だがもっと身近にジャニーズ事務所の存在を感じたのは、昨年末、20年来の友人と話をした時だった。彼女は焼き肉店を経営していて、それまでジャニーズ事務所御用達のようにアイドルたちが来店していた。店の常連のテレビ・プロデューサーの紹介によるものだったが、昨年来アイドルたちの来店がぴたりと止まった。どうやらそのプロデューサーとの関係に原因があるらしいと彼女は語ったが、この「SMAP解散騒動の全内幕」を読んで、事の経緯が推察できた。彼女もまたベッキーのようにSMAP騒動の煽りを食った一人だったのだ。





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