僕は今まで人から頭が良いと言われたことがない。むしろ「アホ」「バカ」と言われ続けてきた。特に小学校の時は酷かった。成績は最低だった。弟が頭が良かったため両親は僕を完全に見放した。頭が悪くて勉強ができないことほど惨めなことはない。だから僕は不良の音楽と言われたロカビリーや虐げられた黒人のゴスペルやR&Bが好きで、歌謡曲はほとんど聴かなかった。優等生の象徴のような御三家は大嫌いだった。歌謡曲で好きなのはこの「出世街道」と「ヨイトマケの唄」ぐらいだ。
僕は自分の子供にだけは自分が受けてきた侮蔑を受けさせたくなかった。幸運にも僕は頭が良くて、それなのに何故か情に脆い女性を妻にすることができた。おかげで二人の子供は世間から侮られずに済んだ。
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私にも弟が居ますが、文武両道の生徒会長タイプで、比較されるのが嫌でした。
だからと言うわけではありませんが、私は昆虫観察にのめり込んでいました。
真実は、同級生から一目置かれていたのではなくて、同級生の父兄から「あの子と遊んだらあかん」と言われていた存在だったのです(笑)。
MUSAHI様のようにご兄弟ともに優秀な訳ではなくて、私のところは比較しようも比較できないほど差がありました。弟は、MUSASHI様の弟様と同じのように生徒会長を続けており、全国統一模試で日本一になったり、学校から代表でNHKの教育番組に出演したりしていました。両親が私を見放したのもご理解頂けると思います(笑)。でも今では見放されたから独り立ちできたのだと感謝しています。
いずれにしても遠い昔の出来事で、今では懐かしさすら感じます。